卒業生の保護者の方より 「西山学院と子供達」
西山学院高等学校には4期生の娘(長女)、11期生の息子(次男)がお世話になりました。創立者である西山先生よりこれから子供達一人ひとりの可能性を大切にし人間として幸せになることを学んでいける理想的な高校が出来るというお話を聞いた時から自分の子供達も是非、この学校にお世話になりたいと学校が出来る前から楽しみにしておりました。
小学校6年生だった長女は学校見学に行かせたり根回しのおかげで自分でも強く希望して入学させていただきました。高校では和太鼓を選択し3年間仲間と共に楽しい高校生活を送ることが出来ました。
なんら問題のなかった長女と違って次男はあまりにも個性的な子で小さい時から心配の種でした。口数も少なく何を考えているのかも理解出来ないまま大きくなってしまったような子供でした。自分の好きなものはすばらしい集中力で没頭し周りのことなどには目もくれず我、わが道を行くそのものでした。
その逆に嫌いなもの、興味のないことにはまったくかかわらないので学校の成績はいつも「イチ、ニッ、イチ、ニッ」と行進していました。小学校6年生になっても、両親の名前もわからないありさまで。「この子の将来はどうなるのだろう。特殊学級にでも入れなければいけないかも」などと祖母は心配していました。
そんな子でしたが、何を思ったのか高校は「西山学院高校に行く」と自ら希望し西山学院高等学校に入学させていただきました。
勉強も苦手、身の回りのことはおばあちゃんにまかせっぱなしの子が親元を離れ寮生活をすることに祖父母は大変心配でしたが、大人の心配をよそに本人は友達も出来、勉強もその子にあわせてマンツーマンで教えていただけるので何とか人並みに卒業出来るまでになりました。
卒業してから何かを決意したらしくあんなに嫌いだった勉強に目覚め、あるときから独学で勉強して宅建の国家試験に合格し、今は宅地建物取引士として働くまでになりました。
学校の成績だけで判断されてしまう学校に入学していたら今の息子の姿はなかったでしょう。
一人ひとりの可能性を信じて個性を大切にして下さる学校だったからこそ彼本来の集中力が良い方へ向いたのだと思うとこんなすばらしい高校を作って下さった創立者への感謝と教員の皆様、お一人おひとりに感謝でいっぱいです。
(平成28年5月 4期、11期生のお母さまより)