校長挨拶

校長 安藤 永子
~大自然の中で仲間と共に成長しよう~
西山学院高等学校の創設者西山栄一先生は、「自分が実践する努力と誠意で周りの人に感動を与えることのできる人材になり、“建学の精神”のもと徳・体・奉・知を身につけ最高の人生を歩んでほしい」という思いで、宮城県七ヶ宿町の自然豊かな地に「西山学院高等学校」を1991年4月12日に創設され、今年で35年目を迎えました。
本校は、宮城県七ヶ宿町にあり、寮を完備し全国募集をしている普通科の高等学校です。
学校がある七ヶ宿町は、地域の大部分が自然環境に恵まれており、青い空と四方の山々、そして湖のような七ヶ宿ダムが美しく調和し、学校から一望できます。学校の窓から見える山々や七ヶ宿ダムからは、日本の四季を目の当たりに感じることができます。
陶芸や和太鼓、茶道、女子は日本舞踊などを授業に取り入れ、多様な日本の伝統文化に触れることで、いっそう感性を磨き、感受性の豊かな生徒に育ちます。
また七ヶ宿町で開催されるイベントやボランティアに積極的に参加するなど、町民の方々との触れ合いの場も多く、交流を深め、地域学校協働活動も行っています。
寮生活では、規則正しい生活を身に付けるだけではなく、相互の信頼関係を築くための努力や、周りの人たちに対する思いやりの心を持って生活することが必要となってきます。そのために悩み苦しみながらも、仲間同士切磋琢磨し合い、相手の立場に立ってその気持ちを理解し、共感することで豊かな愛情を身に付け、素晴らしい人間関係が生まれます。生徒たちは寮生活で得た経験や仲間のことを「一生の宝物」と表現して卒業していきます。
学校生活においても、寮生活で培われた基本的な生活習慣や人間性が生かされてきます。自ら学ぶ姿勢を大切にし、自分の決めた目標を達成するために、個々のレベルアップに向け様々な取り組みを行っています。一人一人の個性や能力にあわせた少人数制の授業やレベル別授業などもその取り組みの一つです。
自分の目標を達成し、寮生活で培った自主自立、徳・体・奉・知を備えた人格の向上、生徒としてふさわしい教養・品性と豊かな愛情を身につけ、社会の一員として社会に貢献できる人材となることを願っています。
10年前より、中国の留学生の受け入れをしています。日本の生徒と寮生活をともにし、お互いの語学力向上に努めております。
中学生3年生の皆さん、社会に出る前の3年間は人生の中で自分の将来を決める大切な時期です。大自然の中で自分を見つめ、目標を定め、常に高みを目指し、さらなる挑戦をしませんか。
私たち教職員一同、全力で応援します。
また今年度より、本校ホームページにおいて「同窓会のページ」が開設されました。同窓会長を中心に各業界で活躍している卒業生たちが発起人となり、企画したページです。
卒業生の近況報告ができるような場を設けたいという思いと、卒業生として母校のために何かできることはないかと考え、立ち上げてくれました。また学校PR活動の一環として、西山学院を卒業した生徒たちの様子を大勢の方々に見ていただきたいという思いも込められて作られたページです。是非ご覧になってください。
今後も、学校、家庭、地域の連携を一層強化し、生徒のために全教育力を結集して取り組んでまいります。